第4章 月日は過ぎて文化祭
『………………はぁ』
た、大変な事になった。まさかこんな事になろうとは…私なんかレンタルされても誰も嬉しくないって
「あっれー?六つ子の妹じゃないザンスか。」
……ん?久々に聞くこの声は………
『あれ!イヤミ。どうしたの、こんな所で。確かフランスに行ってたんじゃ…』
小さい頃からおそ松兄さんたちを目の敵にし続けて、いつも逆にフルボッコにされていたイヤミ。中学校に上がってからあまり会わなくなった。おそ松兄さんは競馬場で時々会ってたらしいけど。……学校に見つかったらやばいよおそ兄。
イ「ふふん。まあそうでザンスね。ミーはおフランス帰りの所謂帰国子女でザンス。ほら、ひれ伏すザンス!」
……イヤミの性格は変わらず健在でした。
『それにしてもフランスかぁ。いいなぁ。いつ帰ってきたの?』
イ「んーさっきザンスね。」
『へーおかえり。』
イ「たっ、ただいまで…ザンス」
………?いきなり顔を赤らめてどうかしたの?ちょっと気持ち悪いよ?
イ「き、気持ち悪いとは失礼でザンスね!!ミーの純情を弄ばないで欲しいザンス!そういうとろ六つ子にそっくりザンスよ!!」
……純情って………いや、もう何も突っ込むまい。
おそ「あっれぇー?イヤミにあや子、珍しい組み合わせだな。」
イ「来たザンスね!邪魔者兄貴!」
おそ「もう九州旅行終わったのか?意外に早かったな。北海道にしとくべきだったか。」
『九州!?』
フランスじゃなくて?
おそ「そうそう。こいつ俺とのかけに負けてよ。九州で有名な美味しいの買ってきてもらってたんだよ。なぁ、イヤミくぅーん。」
…つまりはフランスは嘘と。
イ「あっ、えっと……その………」
おそ「んで、肝心のお土産は?」
イ「くっ!!このダメ六つ子がぁぁぁぁーーーー!!これでもくらうでザンス!!!!!!!!」
持っていた袋を投げてイヤミは行ってしまった。
『…フランスに行ったなんて嘘別につかなくても馬鹿にはしないのに。ねぇ。』
おそ「おめーは相変わらずニブちんだよなぁ」
『どういうこと?』