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六つ子+溺愛妹

第2章 高校生になりました


朝。けたたましい目覚ましの音でやっと私は起き上がる。時刻は6時。いつも9人分のご飯を作る母さんのお手伝い。

「あらおはよう。顔洗ってきなさいな」

「おはよう母さん。」

さすがお母さん。私は顔を洗って、そしてエプロンを付ける。そして卵を9人分焼いた。


──────────

しばらくすると、朝ごはんの匂いに連れられて父さんとチョロ松兄さんが起きてきた。

「ふぁぁ。おはよ、父さん母さん。あや子。」

「おはよチョロ兄。」

まだ寝ぼけ半分のチョロ松兄さん。

「おはよ」

「いいにおい」

「ぐー」

次々と集まってくる。

「十四松兄さんほら起きて」

トド松兄さんが起こすけど、まだトド松兄さんも目をこすっている。

「ほら、ねぼすけたち!早く顔を洗って自分の分持っていきなさい」

母さんの一声で洗面所にいく兄さんたち。でもまだいない兄さんが二人。

「………はぁ。まったくあの二人は…」

「はい!最後父さんの分ね。私起こしてくるよ。」

9枚目の目玉焼きを父さんの皿にのせると私はエプロンを脱ぐ。

「……あや子……あんただけはまともに育ってくれて……母さん幸せだわ。」

「おおげさだよ。兄さんたちだって個性が強いだけでしょ。」

さてさて、我が家の長兄と次男さんは起き上がってはくれてるのかな。
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