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六つ子+溺愛妹

第2章 高校生になりました


「おそ兄ーカラ兄ー開けるよー」

部屋の麩を開けるとなんとふたりともぐっすりゆめのなか。

「おそ兄ー!起きてーー!カラに……うわー」

カラ松兄さんの顔には明らかに踏まれたようなあと。……おそらく一松兄さんだろうなぁ。

「おーい!ふたりともー!」

兄さん達はみんな寝起きがあまり良くない。放っておけば昼まで寝てる始末。だけど、特に悪いのがこの一番上の兄と二番目の兄。いつもけっこうな要力を使う。

「おそ兄ー!」

「…………………んー。もう朝?」

「うん朝だよ!」

「……………そうか………おやすみ」

「朝だって言ってるじゃん!? もう!おそ兄ぃぃぃーーー!」

ばしばしと叩くとようやく顔を出すおそ兄。

「……あのね、今日のおそ兄の目玉焼き上手くいったんだ。早く食べてよ」

「ふぁぁぁぁー!そうか。それは食べなきゃな。んー!」

大きく伸びて、のっそりと立ち上がるおそ兄。ふぅ。……さて……問題は…

「………なんでまだ寝ていられるかなぁカラ兄は…」

今の騒動でも全く起きる気配のないカラ松兄さん。

「カーラーにーいー!もう!また夜中まで劇のセリフ覚えてたんでしょ! 止めてって言ってるでしょ!かーらーにーぃーー!」

……………仕方ない。奥の手。

「……あぁ、世界がこんなにも綺麗に輝いているというのに何故あなたの瞳は黒く濁っているの?」

するとがばっと勢いよく布団が飛んでいった。

「……フッ。それは君のその輝きが俺を濁らせるのさ。……そう!嫉妬という醜い感情で…ね。さぁ、俺と…」
「はーい、顔洗ってきて。」

これはカラ兄の今お気に入りのドラマのセリフ。見てるこっちが木っ端恥ずかしくなりそうなセリフや場面でもカラ兄は目をキラキラさせて見るのだ。

「毎度毎度良くやるよね。」

いつの間にか後ろにいた一松兄さん。

「もー!そう思うなら手伝ってくれてもいいじゃん!」

「…蹴ったけどクソ松起きなかった」

……やっぱりあれ一兄か…

「…机出すよ」

「あ、ごめんねどくよ」

慌ただしい朝が終わった。





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