第3章 売られた喧嘩は買う主義なの!
かつらを取って、私はシャワーを浴びた。お腹や足が痛い。さすがにやられっぱなしはつらいや。……十四松兄さん…もう大丈夫だからね。
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「もーすぐ約束の時間だよなぁ」
「おいほんとに上玉なのか?怪しくなってきたぞ」
「ほれ、写メっといた。」
「…………へー。可愛いじゃん。お兄さんにあんまし似てないね」
「しっかし面白かったなぁ。あいつ」
「あぁwwあいつ妹を売りやがったんだぜ?まじうけんだけど」
「俺らにとってはばんばんざいなんだけどな」
「妹ちゃんが可愛そうだよなぁ」
「おっ、ほんとにきたぜ。」
『……』
「こんにちわーあや子ちゃん。うっわー本物のほうが可愛いじゃん」
「確かに上玉だよなぁ」
「じゃあ…さっそく…」
「な、なんだ!てめぇら!!」
「……は?」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
………え?もう奇襲始めちゃったの?予定じゃもうちょっと気を引かせてからじゃなかったっけ?……まっ、いいか。
一「…チョロ松兄さんあたりが我慢出来なくなったんじゃない」
一兄が私の周りにいたやつらを殴りつけながら言った。
『チョロ兄ってそんなに短気だったっけ?』
一「…あや子はこっちで大人しくしてろ」
『はーい。頑張ってねー』
「ぎゃぁぁぁーー!!なんだこれ!目が…………目がぁぁぁぁー!」
おう。なんかかの有名なアニメの名台詞みたい。トド兄のタバスコ弾でも喰らったかな?
……あーそれにしてもお腹が…ちょっともたれかかっとこうっと。あと数分くらいで終わるでしょ。
トド「よし!おーわりっと!なーんだ、全然手応え無かったね。」
チョ「連絡出来ないように携帯も壊したし、ここまでだろ……ってあや子!!」
『……………へ?』
気づいたら目の前にナイフを持ったやつが私に向かって走ってきていた。避けようにもこの体じゃ………。やばい……。
「へいへーい。そこのお兄さん?うちの妹にそんな危ないもの向けて、責任とってくださいよ」
バキッとすごい音が響いたかと思うと男は後ろに吹っ飛んでいた。
『おそ松兄さん!?』
おそ「なーにやってんだお前ら。」