第2章 高校生になりました
家に帰るとチョロ松兄さんと一松兄さんがいた。
チョ「おかえりー」
『ただいまー』
あれ?チョロ兄、部活なかったのかな?
チョロ兄はよく分からない部活に入っている。アイドル…なんとか同好会ってやつ。…あ!
『チョロ兄、最近さ集会いってたりする?』
「するけどなんで?」
『生徒指導の先生、チョロ兄が生徒禁止区域に行っていること知ってたよ?』
「なにぃぃぃぃーーーー!?!?」
「…チョロ松兄さんうるさい」
『多分明日当たりに言われるんじゃない?』
チョ「う……嘘だろ…お、俺の完璧な変装が…」
一「…完璧じゃなかったからバレたんじゃないの?」
チョ「ちょっと俺出てくる!」
慌ただしく出て行くチョロ兄。
一「…ハゲ山と話したの?」
『うん。なんかいろいろ心配された。』
一「…あいつ変態糞野郎だからきをつけなよ。」
そのときの一兄の顔はかなりイラついたような顔だったので、おそらく昼休みのことを思い出したのだろう。
『大丈夫だよ。美人しか狙わないんでしょ。多分おそ松兄さんに一泡吹かせようとか思ってるんじゃないの?』
一「………………だから心配なんだよ。」
『そう?』
一「…………………はぁ。」
なんだかため息をつかれた。一兄はそのまま後ろにゴロンと転がった。
「…………ねぇ。」
『んー?』
………あ、チョロ兄ここ間違えてる。そう言えば明日の予習、チョロ兄の苦手なとこだっけ?
一「……………………ねぇ。」
『んー?』
………あーここも違うや。答えは2だよっと。
一「…………………………………………………」
『…………いった!?』
いきなりキックされた。反動で机に頭をぶつけた。
一「…さっきからよんでるんだけど」
『はいはい。なに?』
一「………もういい」
『ぐふっ!』
…こ、この兄さん、いきなりお腹に頭突きしやがった!!いったぁ!
一「……」
『一兄!もうお腹はやめてっていつも………ん?』
机の下をのぞき込むと、なんとまあこのおにい様私の膝に頭を乗っけてぐっすりと寝ていらっしゃるではないですか。
『………もー、しょうがない兄さんだなぁ』
結構伸びてきた髪を触るとくすぐったそうにするところは猫にそっくりだ。
『……苦労……ねぇ。』
毎日個性豊かで大好きな兄たちと一緒にいられるってのにね