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六つ子+溺愛妹

第2章 高校生になりました


よく分からないまま部屋を出ると、校門でおそ松兄さんとその友達がわちゃわちゃしているのが見えた。

『………私も帰ろっと』

どっと疲れた日でした。


─────────


帰り道。ふらふらと歩いていると背中をとんと叩かれた。

「あや子ちゃん!」

「トト子ちゃん!?」

なんとそこにいたのは幼なじみのトト子ちゃんだった。相変わらずぱっちりとした目に整った顔立ちをしていて可愛い。兄さんたちが片思いしているだけある。

『今帰り?』

「そうなの。でも早く帰れるのも今日までなの。明日から体育祭の練習があってね。」

トト子ちゃんはここらあたりでは結構有名な魚屋さんの一人娘で、私達公立の高校組ではなく有名な私立の高校に通っている。最近チア部に入部したらしく、毎日ちやほ…青春を謳歌しているみたい。

『そっか。トト子ちゃんと同じ学校に通えなくてみんなガッカリしてたよ。』

「そうなの?」

『みんなトト子ちゃんが大好きだからね。』

「お世辞を言っても何も出ないわよ。あ!そうそう。会ったらこれ渡そうと思ってたんだけどね。」

お世辞じゃないんだけどなぁ

トト子ちゃんから貰ったのは体育祭のパンフレット。

「ここだけの話。私センターもらっちゃったの。だからみんなに見に来て欲しいなって。」

『わかった。部活してる組は分からないけどあとは暇してるから。言っとくね。』

「ありがと。じゃあ、またね。」

『ばいばい。』

さて、みんな喜ぶぞ。





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