第2章 高校生になりました
「そんな兄を持つ君は苦労しているのだろうと思ってね。」
『いいえ。』
「私は君の味方だ。何でも話してくれて構わない。今なにか悩みとかあるのかね。」
『いいえ。いえでも学校でも毎日楽しく暮らしています。先生が心配なさることは何もありません。』
「……そうか。……松野妹。君携帯は持っているのかね?」
『……………え?あ、いやその……』
全く話の流れについていけない。
「そうか。悪かった。持っていないか。そうだよな。」
………いえ、持ってますけど…
「今日はここまでとしよう。あ、これ私の番号だ。何かあったらかけなさい。」
『……はあ。』
「もう一度いうが私は君の味方だ。何でも相談に乗る。」
『………ありがとうございます?』
…………………なんなんだろうこの先生