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六つ子+溺愛妹

第2章 高校生になりました


十「………おいひー!!」

『ほんと?よかった!味付け苦労したんだよー。六つ子なのに薄味派と濃い味派に分かれてるからねみんな。』

チョ「…」

『はい!チョロ兄もあーん』

チョ「は!?いや別に羨ましいとか思ってないし!」

ト「だめだよ。チョロ松兄さんDTなんだから。兄妹でもそのシチュエーションはちょっと強すぎるよ」

チョ「おめぇーだってDTだろーがよ!トド松!!」

『いいからほら!はい!』

チョ「…あ、あー………」
お「あーん♡」

チョ「…は!?」

いきなり現れたおそ兄がいつの間にかクッキーを食べていた。びっくり。

お「おー!これすっごいうめぇよ!あや子お前天才だな。」

『えっへへー頑張ったかいがあるよ。』

……と言ってる場合じゃなかった

チョ「………こーんのクソクズクソクズ長男がぁぁぁぁぁーーーーー!!」

お「うおっ!!なんだよ。俺はお前を助けてやったんだぜ。男女のあーん♡しあいっこなんてDTのお前にはたとえ兄妹といえども刺激が強すぎるからな。逆に感謝してほし…」

チョ「黙れええええええええ!!!!!!!!!!」

……地獄絵図だ。チョロ松兄さんは目を鬼にしておそ松兄さんに攻撃してるし、おそ松兄さんはにげまくってるし。周りはホコリだらけだし。……………………………………………………。

『…二人とも食べないんだったら出ていって。せっかく作ったのに食べれなくなっちゃうから。』

ピタッ。動きが静止する2人。お互いの胸ぐらをつかみ合ってこちらを見ている。

十「………おかわり!!」

『ん。はい、一兄も。これピーマン入ってないから大丈夫だよ。』

いつの間にかいた一兄に皿を渡す。

一「…ん。」

『はい。カラ兄お茶。そんなにがっつくと喉詰まるよって…遅かった。』

先ほどから兄弟喧嘩にも目もくれずガツガツと食べているカラ兄に声をかけるが既にとき遅し。

チョ・お「あ、あのー………あや子さん?そのー……僕らにも……」

『………もう喧嘩しない?』

頷く2人。大抵眉を潜ませて無視を決め込むと、この場合落ち着くのだ。

『……はい。これ、ピーマン入ってないよ。』

チョ「……そのごめん、あや子。」
お「すみませんでした」

『もういいよ。早く食べちゃって。……あ、それとチョロ兄。』

チョ「…ん?な…ムグッ」

『はい、あーん…ってね!』
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