第2章 高校生になりました
そしてやっと昼休み~!午前中の天気が嘘のように晴れ晴れとしている。
『チョロ兄、屋上行こ。今日はね、チョロ兄の好きなのいっぱい入れておいたよ』
そう言ってチョロ松兄さんはやっと重い腰をあげた。
「…クソ長男に会いたくねぇ。」
『はいはい。ほら、行こ。』
屋上へ行くとカラ松兄さんと十四松兄さんが既にいた。
『晴れてよかったねー』
カラ「フッ。そうだな。晴れ男だとますますカラ松ガールが放って置かないぜ。」
チョ「…ほかのみんなは?」
十「えーっとね!一松兄さんは来る途中に先生に捕まっちゃって、トド松は体育終わるの遅かったって。おそ松兄さんは分かんない!」
『じゃあ、先食べとく?』
チョ「おー!食べよう食べよう。あーんのクソクズクズ長男の分も食っちまおーぜー」
『…チョロ兄なんか黒いのでてるよ』
カラ「…ど、どうかしたのか?チョロ松のやつ。」
久々のブラックチョロ兄出現にカラ兄、思わず素でちゃってるし。
『……おそ兄二時間目私達の教室に来てさ、色々やらかしちゃったのよ。それであれ。』
十「ほうほう。」
取り敢えず皿に取り分を分けて渡す。本当に食べられたらそれこそ戦争が起きるからね。食べ物とお金にがめついんです。うちの兄たちは。
ト「ごめーん。遅れちゃった。」
しばらくしてトド松兄さん登場。私は既に取り分けていた皿を渡した。
『お疲れ様ー。あ、あとトド兄はいこれ。』
ト「ん?……あ♡」
十「ん?なにほれ?」
チョ「十四松口にものを入れたまま喋るな」
『ラブレターだよ。頼まれてさー』
見た目通り女子力が高いトド兄は女子によくモテる。時々ラブレターを頼まれるほど。
カラ「フッ。流石だなマイブラザー。それで俺にもカラ松ガールから……」
ト「ないない。カラ松兄さんがモテたら地球が滅びるよ。」
カラ「えっ」
相も変わらず毒舌なトド松兄さん。私はカラ松兄さんの皿に小さいクッキーを二つほど入れてあげる。
『はい。カラ兄私からのラブレター。』
カラ「…!」
ト「えー!なにそれ!カラ松兄さんだけずるっ!!」
『トド兄は本物貰ってるじゃん。…なーんてね。はい。』
意地悪もここまでにしてトド松兄さんの皿にも入れてあげた。
十「わぁー!いいな!僕も!僕も!あーん!」
そして相も変わらず十四松兄さんは可愛かった。