第2章 高校生になりました
そろそろ本格的に喧嘩になりそうだったから、止めにかかる。
『ほらほら。チョロ兄そろそろ授業始まるよ。おそ兄も次まよこちゃんなんでしょ?やばいんじゃない?』
ト「ほら、おそ松兄さん帰るよ。あ、チョロ松兄さん体操服貸してよ。」
私はチョロ松兄さんを、トド松兄さんはおそ松兄さんをそれぞれ羽交い締めする。
お「……」
チョ「……はぁ、分かったよ。このクズ長男相手にしてたらまた補導されられそうだもんな。」
お「ず…」
『……ん?』
おそ松兄さんが黙りこんで、こっちを睨んだ。少し涙目なのは気のせい?そのただならぬ様子にチョロ松兄さんもたじたじ。
お「………」
開きかけたその口から一体何が…?固唾を呑むなか……おそ松兄さんは……
お「チョロ松ずっりいいいい!!俺もぎゅってされたいいいいいい」
……やっぱりおそ松兄さんでした。