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炎の月に架かる虹【ONE PIECE】

第7章 華の炎


ドキン・・・

胸が高鳴るのは気のせい?
自制できるうちにこの気持ちを消さないと。


「ッ…」
「おわっ!」


思いっきりエースを突き放した。
エースはジッとラーラを見つめる。


「ごめんなさい…」
「お前は何者だ?」
「私のこと…話したらあなたは私を殺してくれる?」
「馬鹿か?とにかく話してみろ。」


ラーラは全てを語った。
嘘偽りなく全てを。
だって信用できたから。






「そうか…リオ一族ってのは……」
「私はこの世にいちゃいけないの。」
「俺と同じだな。」
「え…」
「俺は海賊王の…息子なんだ。」
「ッそんな…ことって」


エースも話してくれた。
幼少期の思い出や出来事を。


「俺たちは似てるな。」
「似てる…」
「だからよ。殺してくれなんて言うんじゃねェ。」


優しすぎるのに、強いんだわ。
こんなことってある?
エースはどこか魅力がある。
私はどんどん惹かれているんだ。


「エース…さん?」
「エースでいいよ。」
「もし…」


好きって言ったら?
ダメよ!
私はそんな感情持っちゃいけない!!
抑えなきゃ・・・。


「ん?何?」
「いえ…何でも。」
「そっか?」
「あの…ここにいていいんですか?」
「あァ。大丈夫だよ。」
「でもあなたは…海賊でしょう?」
「そうだけど。」


海賊が止まっていていいの?
もしかして邪魔になってる?
気を使ってくれているの?
だったら・・・


「私もう大丈夫なので…助かりました。」
「いや…治るまでいるよ。それによ!」
「…。」






「お前さ、俺と来ないか?」
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