第12章 美しい華は虹となり炎の月を愛した【終章】
「決まった運命…イラナイ」
だって誰もが自由。
どこで何をしようと拘束されないの。
それがジカンでしょ?
どこまでいっても変わらない。
運命?
変えて、作って、描くのが人生であり、運命。
だからさ、解放しよう。
心も全て君に捧げるよ。
大好き。
「また!!」
「げっ!!」
「コアラ呼ぶよ?」
「マジで勘弁っ!!」
サボは持っていた皿を置いて手を合わせた。
ラーラは仕方ないと言うように首を振った。
「分かった分かった。だから仕事してよねっ!!」
「おうっ!!」
右肩に残る銃痕。
それとは逆のAの傷に触れる。
愛して守った証。
そしてその炎は今・・・
「わっ!!」
「悪いっ!!」
「急に発火しないでよね!」
サボの中に宿る意志。
「ねぇ、サボ。」
「ん?」
「出会ってくれてありがとう。」
この運命に感謝する。
残酷で、それでも幸運と隣り合わせの運命。
さぁ、このあとどうなるかな?
誰かに分かるわけでもない。
____だから楽しいんじゃない?