第1章 高校1年生編
俺が教室で練習している浅葱を弓道場から見上げていたら、浅葱が外を向いた。
すると俺の視線を感じたのか、こちらに浅葱も顔を向けてくれた。
浅葱はすぐに俺に気付くと笑顔で軽く手を振ってくれた。
俺も少し手をあげてアイコンタクトを送ると浅葱はすぐに自分の練習に戻ってしまった。
「(個人練習は大事な時間だから、と言っていたな。)」
普段は話しやすく、表情も明るい彼女の新しい一面を見た気がする。
「(俺も彼女を見習って練習するか。)」
俺もすぐに練習を再開した。
その日の練習では、理由はわからないが、いつもより的に多く矢を射ることができた。
「そういえば!うちは、ちょっと来い!」
部活が終わってから部長にちょいちょいと手招きをされたので近寄ると、ニヤつく部長に耳打ちされた。
「うちは、お前部活中に彼女に手を振るのは良くないぞ!」
「っ!?部長、見てたんですか!?というか彼女ではありません!!」
「ばっちりな!でも俺以外は気付いてないと思うぞ?次からは気をつけろよ?」
「・・・。」
これがきっかけとなり、しばらくの間、部長にはこのネタでからかわれることになった。
~あとがき~
5月のとある部活での出来事をお送りしました。
次あたりは文化祭とかになるかな?
イタチはいまだにヒロインへの恋心に気付いておりません。
もちろんヒロインなんて論外です(笑)
そして、弓道部の部長が出張りすぎでごめんなさい。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。