第1章 高校1年生編
俺が席に着くとすかさず隣の席から“お疲れ様!”と笑顔で労いの言葉がかけられる。
もちろん俺が気になる相手・浅葱である。
『文化祭、楽しみになってきたね。』
「そうだな、高校生になってから初めての学校行事だからな。」
『コスプレ喫茶か~、私ちゃんとできるかな・・・』
「何か不安なことでもあるのか?」
『そうなの!吹奏楽部は午前中に発表があるから、当日のクラスのお手伝いは難しいかも。』
“う~む”と腕を組みながら口を尖らせる浅葱を見て、“可愛らしい”と思う気持ちと、“当日は彼女のコスプレを拝めない”という気持ちになった。
「当日は無理だとしても、準備を手伝えばいいんじゃないか?」
『そうか!そしたらそっちで頑張るよ!』
彼女はそれで納得してくれたようだ。
「浅葱、吹奏楽部では何をやるんだ?」
『あ~・・・、秘密!』
「なぜ隠す必要があるんだ?」
『ちょっと諸事情がございまして・・ね。』
“あはは”と苦笑いする浅葱。
「そうなのか、そしたら当日を楽しみにしているよ。」
『え~、来なくても大丈夫だよ?』
「いや、時間を作って必ず観に行くよ。」
『必ず!?』
俺が笑顔で答えると、浅葱はず~んと沈み、机に突っ伏してしまった。
そんな様子も可愛いと思う俺は、かなりの重症だと思う。
それにしても、普段あれだけ明るく、人懐っこい彼女がここまで拒むとは・・・。
俺も違う意味で文化祭が楽しみになってきた。
~あとがき~
しばらく更新できなくてすみませんでした。
さて、文化祭の出し物も決まったところで一度話を切ります。
次回は文化祭ですね!はたしてヒロインは何を嫌がっているのでしょう?
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました!