第26章 >>24 それも俺な件(研磨side)
『研磨ぁっ...もっ...やめ...おかしくなる...っ!』
目の前で乱れるよりも、今舐めとっているこの甘い愛液の方が俺にとっては愛おしい。
そう言えば、何だか聞こえが悪いが...俺は...。
「俺は...体液が好き...なんだ。」
ようやく本音を言えた気がした。
嫌われたって、それは承知の上。
天童や及川...先に奪われた事実は、もう過ぎた事だったが少なからず俺は、もう歯止めが効かなくて焦って、どうしてもが欲しかったんだと思う。
告げた事実に少し戸惑ったが俺の頭に手をそえる。
『変わってる...っ...けど...人それぞれ...だもんね...っぁ...んん...。』
吐息混じりに繋げられた言葉は、何とも慈悲慈愛無償の愛とでも呼ぶべきか。
今までの事を掬いとって、いや救いとってくれるような言葉に衝動が走る。
「俺やっぱり...が好きだよ...一緒に...。」
名残惜しいがの恥部から口を離す。
唇にまとわりつく粘り気のある愛液は、それこそ名残惜しそうに糸を引き千切れた。