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【HQ】ANARCHY【R18】

第25章 >>23 豆鉄砲を喰らう件



「綺麗だよ。本当に...ずっとこうしたかった。」

切なそうに、苦しそうに。
嬉しそうに、悲しそうに。
言葉に意味を込めて話す研磨の表情は、何とも形容しがたい。

『研磨...私は......。』

「もう良いよ。私でも、僕でも...はだよ。」

だからもう苦しまなくて良いよ。
その言葉と共に、私は研磨の胸に抱き締められた。

《もう良いの?僕じゃなくても。》

もういいよ。私は私だもん。

《僕は要らないって事?うーわ...散々僕に頼っておいて?》

ううん。僕も、私も。
キチィちゃんもも。
結局1つなんだよ。
だから。

《そっか。そっか...。》


「...大丈夫?ぼーっとして。」

頭を撫でられて研磨に意識を向ける。
どうやら、ほんの少し、数十秒程どこか上の空だったみたいだ。
心がすっきりとした気持ちだった。

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