第25章 >>23 豆鉄砲を喰らう件
「ごめんね、オプションとかじゃなくて標準装備なんだよねそれ。」
申し訳なさそうに壺の様なモノを指さして口を尖らせる。
「この部屋限定で、中国の高いお香なんだって。クロが気に入ってる...。」
『お香...というより媚薬じゃないの...?』
「だと思う...そんなの無くたって良いんだけどね。」
ふわりと唇に柔らかいものが当たった。
目の前に広がる研磨にそれがキスだとわかった。
驚いたものの、嫌じゃ無いし多分私は研磨の事が好きなんだと思う。
控えめに入る舌に自ら舌を絡める。
お香の効果もあるだろうが、やっぱり自身の気持ちというのが大きくてどうも積極的になってしまう。