第24章 >>22 かくれんぼは苦手な件
「まあ落ち着けって。」
「落ち着けだぁ?!落ち着いてられる訳ねぇだろ!!」
「まず話を聞けって。」
「大体、研磨が許す訳無い...ってか黒尾も何考えてんだよ!在籍してる子とは違うだろ!それはお前が良くッ...?!」
一方的に吐き捨てられる言葉がのまれた。
彼らを止めようとした瞬間、既に終わっていた。
「研磨が良いって言ってんだから...夜久くんはとりあえず用意して、ね?」
黒尾さんの大きな手が夜久さんの口を塞ぎにっこりと笑う。
『ぇっ...あ...でも...ッ...!』
私はそんな、奉仕事なんて。
「はーい、はこっちでお着替えねー。」
心の準備とか、そういうのは全部関係無くて。
あれよあれよと女性スタッフさんの手で着せ替え人形になる私は、ただただ心の中で研磨を想う。