第24章 >>22 かくれんぼは苦手な件
それは夜久さんも同じな様で、顔を真っ赤にしながらリエーフさんの頭を殴る。
「いでッ!もうっ、冗談じゃないですかあ...すぐ本気にするんだからー...。」
殴られた所を抑えながら、しょんぼりとした表情で部屋を出ていくリエーフさん。
何だか最近良く話し掛けてくれる。
「ったく...冗談でもやって良い事悪い事あんだろ…。」
顔を真っ赤にしながらぶつぶつと文句を言う夜久さんは、再び四角い小袋を箱に詰めていく。
何か手伝えたら良いんだけど...そう思って居ると。
「おー!いたいた!」
『ひッ!!』
突然の大きな声。
思わず身体を震わせ、後ろを見るとそこには黒尾さんが。
何だか嬉しそうに、不敵な笑みを浮かべて手招きをしていた。
「にお客さんが来てんだわ…しかもVIPルーム。」
「はぁっ?!お前ッ...何考えて...!」
私にお客さん...このお店のお客さん...つまりそういう事。
夜久さんが、黒尾さんの胸ぐらを掴み今にも噛み付きそうな表情で見る。