• テキストサイズ

【HQ】ANARCHY【R18】

第22章 >>20 誰の誰も誰もがな件



「...全部知ってた....。天童にそういう事されたのも、及川に...酷い事されたのも...そして、牛島が好意を抱いてるのも...全部全部知ってた...。」

「っじゃあ何で!」

「俺にとって...クロが居る様に...ゲホッ...にとってのクロが...助けてくれる...クロが...必要だから...だから!」



「どんな...どんな事でも受け入れて、俺があの日救えなかったを救いたい!」


「かつてクロが俺を助けてくれた様に!!」


力強く紡がれた言葉は、胸のしこりを揉みほぐす様に身体を包んだ。
心に暖かい風が吹いたように、自然と頭が上がる。

「研磨...悪ぃ......俺、...。」

途端に言葉を詰まらせると、何度も頭を掻きこちらを向く。

「研磨は俺にとっても...。その、お前に奪われそうで...だから...。」

『良いんです。わかってます...あなたにとっても研磨は大切な友で、相棒って事...。』

「すまん...研磨も...ごめん......。」

バツが悪そうに何度も目を伏せ、そして後悔の色を滲ませながら彼は居心地の悪さを感じていた。
/ 100ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp