第21章 >>19 俺とキミの過去な件(研磨side)
まだ学校という所に居た頃────
俺は学校が嫌いだった。
人が多いし、何かにつけてみんなが平等にとかその癖、たかが1年2年の生まれの差で《先輩》を敬えとか、心底疲れ果てていた。
勉強もずば抜けて得意な方では無かったし、運動は苦手な部類で、そんな俺が人付き合いなんか出来るわけもなく。
入学式に話した同級生が、一人また一人と日を追うごとに話さなくなった。
話さないだけならまだいい。
それから日を追うごとに、学校での俺は《みんなと違う》と認識されてしまった。
学食で食べてたお昼ご飯がお弁当に変わり、教室で食べてたお弁当は中庭で食べるお弁当になってた。
「何が駄目なんだろう。」
少し静かなだけで、周りからまるで別の生き物の様に扱われる。
机に書かれた悪態や、切り刻まれた教科書を眺めて何度もその言葉を一人で呟いた。
周りは俺の大きな反応が見たかったんだと思うけど、生憎顔色を変えるとかはあまりしなかった。
でも、内心は酷く怯えていた。
逃げる様に通い始めた駅前のゲームセンター。
に初めて出会ったのはこの場所。