第20章 >>18 運命の再会な件
『っ...研磨ぁ!!』
その姿を見て、ボロボロと涙が溢れた。
同時にこんな姿を見られてしまったという恥ずかしさと、彼もまたカラーギャングと関わりのある人物だと知り、自分勝手に裏切られた様な感情が芽生えた。
「っ...怪我して...。」
『研磨何でこんな所に...。ッ...研磨もカラーギャングだったって事だよね...!』
「っ......!」
『ほら、言い返せない...。あの時、仲良くなったのも...全部チームの為?』
「違う...それは違うよ、!」
『違わなく無いよ!私はっ...!』
あんた達カラーギャングのせいでこんな痛い想いをしたんだよ。
その言葉を言いかけて、我に返る。
こんな事言いたくないのに、研磨は悪くないし、みんな自分が招いた事態なのに。
わかっているのに、ぼろぼろと口からこぼれ落ちたのは拾えない自分の自己中心的な想いだった。
「、今《私》って...。」
『研磨には...っ、関係ない...。』
意地を張った。
自分の中の作ってた部分が全部壊れたなんて、自分でもまだ理解出来ていないのに説明の仕様が無かった。
その言葉を聞いた途端。
研磨は血相を変えて私の手を取り、黒いカーテンを潜り、奥の部屋へと向かう。
「ねぇ、それが本当のだよね。」
良かった、やっと会えた。
嬉しそうに、研磨にしては珍しく涙を流してこう言った。
『え...研磨...それ...。』
「高校2年の夏、...駅前のゲームセンターで。」
その単語を聞いて、心に閉じ込めていた、自分の認めたくない過去がひょっこりと顔を覗かせる。
暑い暑い夏の出来事────