第3章 >>2 会議は迅速な件
「茶化すな、馬鹿梟。」
「うっせー馬鹿猫。」
木兎と黒尾が火花を散らす。
そこに牛島がぽんと研磨の前に札束を出した。
目を丸くさせ、研磨は呆然とそれを見る。
「あの…。」
「そいつを特定しろ。」
「でも、まだこいつと決まった訳じゃ…。」
「そいつじゃ無くても、何らかの原因はわかるだろう。」
なんだ、不満か?と再び札束を取り出す牛島を天童が必死に止める。
「相変わらず羽振りがいいな、牛島は。」
はははと、それを見た澤村が笑う。
「じゃあ、とりあえず。男か女かもわかんないけど、このキチィちゃんを捕獲するって流れでオッケー??」
及川がそういうと、皆黙って頷いた。
こうして、カラーギャング達の緊急会議は幕を閉じた。