第17章 >>15 社畜は家畜な件
『あのさ、僕が言えた立場じゃ無いけど...何でこの街のカラーギャングは揃いも揃ってこんなに嫌われてんの?』
その言葉に二人はきょとんとした表情で首を傾げてこう言った。
「何でって...。」
「そんなのもわかんないの?」
「「普通じゃないからでしょ。」」
二人の同時に放たれた言葉に、ゾクリと震えた。
ああ、やっぱりこいつらもカラーギャングなんだ。
あいつらと一緒なんだ。
『わかった。引き受けてあげる。』
再び深い溜息を吐いて、二人に座る様に椅子を指差す。
二人はすんなりと椅子に座り、無表情でこちらを見て大人しくなる。
僕は、再び頭のスイッチを切り替えてパソコンと向き合う。
指でキーボードを撫でて、ヘビースモーカーの如く煙草に火をつけ目を瞑る。
ああ、来た。
来た。
僕の中の、僕にしか出来ない、僕の唯一世間様に求められる...
『キチィちゃん』
「ッ......?!」