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【HQ】ANARCHY【R18】

第17章 >>15 社畜は家畜な件



『そんな二人がどうして僕の家のロック解除方法を知ってるんだ。』

大体予想は付くが聞いてみる。
恐らく目的も知ってるし、何なら次にこの二人から出る言葉を言ってやってもいい。

『カラーギャングですから。』

「カラーギャングですから。一応...って。」

やっぱり、静かになったのは嵐の前の静けさだった。
そう思いながら煙草に火をつけ、溜息と一緒に煙りを吐いた。

「知ってるんなら聞かないでよ。」

『どうせ目的は仕事の依頼だろ?』

うっ...と言葉に詰まる2人を見て確信する。
本当に碌でもない。

二人の話を聞くとこうだ。
赤葦さんの居る梟鸚鵡は、CLUB《Music KAKAPO》というお店を経営しているみたいで週末には有名なミュージシャン達が音楽イベントを開催する程、音楽関係とは繋がりが濃く深い様だ。
ところが、赤葦さんの上司に当たる梟鸚鵡のリーダーがTwitterやFacebookといったSNSを軒並み乗っ取られたらしく、今迄繋がっていたミュージシャン達の誹謗中傷を投稿され、イベントが潰れたらしい。
それどころか、その事が原因で梟鸚鵡のリーダーは今しょぼくれモードというのに入ってるらしい。
そして、月島さんが属する煤鴉もインターネット上に個人情報をばらまかれてメンバーの自宅に連日宅配物が届いたり、塀に落書きされたりと散々な日々を送ってる様子。
特に問題なのは、煤鴉のメンバーは血の気が多くすぐ揉め事になり只でさえ、警察の対応もめんどくさいのに、普段温厚な菅原さんという人がこの一件以降悪戯をする輩に対して満面の笑みで金属バットを振り回して、その残骸をどや顔で煤鴉の経営するCafe&BAR《坂ノ下》に持って来るというのだ。
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