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【HQ】ANARCHY【R18】

第16章 >>14 冬の寒さは心な件



昨日の出来事────

「機嫌が良いみたいだな、今帰った。」

『え、何ナチュラルに帰宅してるんすか。』

ほろ酔い気分で楽しんでたら、まるで同棲しているかのように若利さんが帰ってきて、片手に持ったコンビニ袋を机に置いた。

「まだ記入して無いのか?出来るだけ早くしてくれ。」

『いやいや、しないから。しないからね。』

机に置きっぱなしのピンクの婚姻届を眺めながらそう呟く。
その後本当に自然にコートを脱いで、僕の居る炬燵に入って来たかと思うとコンビニ袋から缶ビールを取り出してプシュッと空けた。

「今日は良いことがあったんだな。どうした?便通が良くなったか?」

『おい。そんなんじゃない。でも...。』

『良いことはあった。』

自然と溢れる笑みは、きっと今日一番の収穫。
研磨に会いたい。
研磨と話したい。
嬉しいからこそ、こうしてこの人とも普通に話せるんだろうか。

「それは良かったな。発泡酒なんて初めて飲んだ。」

『一々癪に障るね!!もう帰りなよ!』

そんな会話をしつつ、若利さんが持ってきた高そうなお酒を飲んで、それで。
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