第15章 >>13 制御出来ない件(及川side)
「はーい、ちゃん及川さんの超絶テク&ちんこで飛んでるの図ー♪」
カシャッ────
スマホのカメラのシャッター音が小さな喘ぎ声と荒い息と、肌のぶつかる音の間を縫って鳴り響く。
『っ...?!』
途端に目に焦点が戻り、アルコールでポンコツになった頭で今起きた事を理解しようとする。
「おかえりー、イく気持ちよさは飛んでちゃわかんないでしょ?」
腰の動きは止めずに、スマホを一度置きその空いた手でクリトリスを再びぐりぐりと刺激する。
その瞬間、きゅうううっと中が締め付けられ持ってかれそうになる。
『それっ...おかしくっ...ゃっ...やああああああああ!!』
ビクビクと痙攣しながら、の掠れた叫び声が部屋に響き渡った。
はじめてイった。俺で。
「っ...駄目、出る。」
中で出してやろうと寸前まで思っていたのに、身体は何故かイく寸前に自身を抜いて、何時もより量の多い白濁液をの腹にぶちまけていた。
「ここまでして怖じ気付いてんじゃねーよ、くっそ。」
自分に対してであろう言葉が無意識に漏れたと思うと、同時に笑いが再び起きた。
俺は、怖じ気付いた訳じゃない。
「これ1回で終わらすのつまんないじゃん。」
流石及川さん、俺はねまだまだ牛若ちゃんに愛されたを甘やかして甘やかして、飛びっきりの《 》で。
「今、何考えた。」
甘やかして?それで、俺は?
相当疲れたのか、再び意識が遠くなっているであろうを見つめて、酷く後悔する。
何だよこれ、痛いじゃん。
そのまま胸を抑えながら、涙を流した。
片付けは、それが終わってからでも良い。