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【HQ】ANARCHY【R18】

第13章 >>11 似た者同士な件



「やっぱり強いね。」

『気を抜けば負けそうだったよ。』

二人してくすくす笑いあった。
どちらともなく、次はこれしようと別のゲームをして、最後は記念にと初対面の彼に連れられプリクラまで撮った。
出来上がったプリクラにはジャージ姿の2人。
ぎこちない笑顔で、少し控えめなピースサイン。

「なんか、似てるね。」

『そう言えば、似てるね。』

「孤爪研磨、きみは?」

『。研磨って呼んで良い?』

「いいよ、こっちもって呼ぶから。」

友達になれたら良いな。

久しぶりに抱いた感情は、本当の自分を無意識に出していた。

「あ...LINE交換しない?」

控えめに取り出したスマホの画面には、自分のIDが示されていた。

『いっ...良いの?!』

思わず嬉しくて大きな声が出た。
ハッと我に返り、赤らむ頬と口を手で覆った。
研磨と友達になれるかも。
そう思っただけで、自分が昔に戻るのを感じた。
今よりもっと素直で人間らしかった自分に。

「また一緒にゲームしたいし、それに...。」

『それに...?』

ほんのり赤く染めた頬で、口をもごもごさせながら、

「俺、憧れてたから...に。」

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