• テキストサイズ

青い果実 番外編 【NARUTO】

第4章 銀狐と少女【はたけカカシ】



それにしても、聞き分けのいい子だと空風上忍から聞いてはいたが、やはりこの子も寂しい思いをしているんだな…


まぁ、当然、か。

母親は早くに亡くなったようだし、父親は任務で家にいない時間の方が多い。

俺なんかに看病を任せるくらいだし、家政婦を雇うことなんかもしてないのだろう。


空風上忍は”信頼置いてる奴にしか任せられない”と言っていたが…

こんな幼い娘を一人にしてまで、他人に彼女を任せられない特別な理由でもあるのか?


他所の家庭事情に首を突っ込む気は毛頭ないが…

いくら強がっても、孤独に耐えられる年齢でもないだろうに。






俺も、独りだった。

親父が死んだのは、中忍になってからだったけど。


けれど、仲間の大切さも知らず、周りを頼ろうとしなかった。

誰かが傍にいて嬉しいなどとは思わなかった。





ーーー不安だ、寂しい、と素直に言えるなんて、この子は幸せ者だな。


/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp