第10章 六つ子が来た日
「じゃあ、まつふぃーぬちゃんと・・・あなたに唐揚げをお願いしましょうか。」
「あ、俺おそ松です。俺だけ覚えてくれればいいですよ!」
おそ松さんはニカッと笑う。
「名札あれば分かりやすいっスよね。」
「まつふぃーぬちゃん、頭いい!」
十四松はそう言うと、「マジック貸して!」と手を出した。
私がマジックを渡すと、ためらうことなくエプロンに十四松と名前を書いた。
「これで覚えられるね!」
十四松さん・・・あんた、いい人だね・・・。
「まあまあ、新品のエプロンなのに良かったんですか?」
「大丈夫です!」
「まつふぃーぬ、筆はないか。」
「筆?筆ペンならあるっスけど。」
筆ペンを手に取り、カラ松さんもエプロンに名前を書く。
字の上手いか下手かは置いといて、なぜGREAT☆と書いた?
「なになに~皆書いてく感じ?じゃあ俺も~。」
おそ松さんもエプロンに名前を書く。
一松さんはおそ松さんからマジックを受け取り、同じように書く。しかも猫の足跡みたいなスタンプまで押してある。いつの間にスタンプを用意したのか・・・。
「じゃあ僕も書こうっと。」
名前を♡で囲んで書くのはトッティさん。
チョロ松さんは胸元に小さく書いている。
「一気に分かりやすくなったっスわ。」
「本当ねぇ。これなら間違えずに名前をお呼びできますね。」
「十四松兄さん、ナイスだね。」
「えへへー!」