第10章 六つ子が来た日
「ええと、この人数で一度にお料理すると台所が狭くて大変ですから、まずはサラダから作っちゃいましょうか。」
「はーい!」
「じゃあ、私らは居間で遊んでませんか。」
「あ、俺トランプ持って来たよ。」
おそ松さんがトランプを取り出し、「まつふぃーぬちゃんもせっかく覚えたし、ポーカーやろうぜ。」と提案した。
「まずは俺が親な。」
一松さん、カラ松さん、チョロ松さん、私、おそ松さんの順に配る。
チョロ松さんが「まつふぃーぬちゃん、分からなくなったら言ってね。」と言ってくれる。
その向うでカラ松さんは引きつった様な顔をしている。
この人、勝負事弱いんだろうな・・・。
対照的におそ松さんと一松さんはニヤニヤしている。
一人ずつカードを出していく。
案の定、おそ松さんが一番、二番は一松さん。
カラ松さんがビリ。
次のゲームもカラ松さんが最下位。
「皆が勝って喜びを感じてくれるなら、それが俺の幸せ・・・」
「サラダ出来たよー!次はお味噌汁の番だよ。」
カラ松さんがカッコつけている最中にトッティさんの声が被さった。