第10章 六つ子が来た日
「フッ。俺のエプロン姿に惚れるなよ・・・」
全員からスルーされるカラ松さん。
私も聞こえないふりをしたが、正直、カラ松さんのエプロン姿は一番カッコイイ。惚れるかどうかは別として。
「なあなあ、何作るのー?」
おそ松さんが話しかけてきた。
今朝のやり取りを思い出し、少し顔が赤くなる。
「あ、えっと・・・」
「ん?まつふぃーぬちゃん顔赤いよ?あ!俺のエプロン姿がカッコイイから?」
「いや、あの・・・まぁ、カッコイイっすけど。」
「マジで~?やったね!」
「全員、カッコイイすよね。」
「なんだ、全員かー。」
おそ松さんが少し残念そうに言う。本当に素直な人だな。
「何を作るんですか?」
トッティさんがオカーサンに尋ねると、「唐揚げとサラダと・・・」と、オカーサンが答えている。
「唐揚げ?!僕、唐揚げ大好き!一松兄さん、唐揚げ嬉しいね!!」
「唐揚げはワイも大好きやー」
「はよ食べたいなー」
「せやなー」
十四松さんと一松さんは、なぜ関西弁で喋り出した?てか、イントネーション違くね?
「じゃあ、僕はサラダ作るのお手伝いします。十四松兄さん、一緒に作ろ!」
「はいはい!オナシャス!」
「僕は味噌汁作ります。」
「・・・俺も。」
チョロ松さんと一松さんが味噌汁担当。
「唐揚げは俺の出番ですか?マダム?」
「そうねぇ、あなたには白和えをお願いしましょうか。」
「ジャパニーズホワイトミックス。オーケー、マダム!」
日本の白混ぜとは何なのか。カラ松さんの英語力の限界を垣間見た。