• テキストサイズ

優しい気持ち【おそ松さん】

第10章 六つ子が来た日


昼過ぎに、親父はわざとらしく大きな声で「仕事に行ってくる。今日は泊まりだ。」とオカーサンに言っている。

はいはい、女の所だろ。

親父が出ていった後、台所へ行く。

びっくりした。オカーサンが鼻歌を歌っている。

「あのー、なんか手伝いますか。」

「まあ、まつふぃーぬちゃん!ありがとう!でも、今はまだ大丈夫よ。」

オカーサンがニコニコしてる。

いつも悲しそうで怯えているオカーサン。

「あー・・・友達来るの初めてなんで緊張するっス。」

「まあ・・・そうだったの。でも、一気に6人も来るなんてワクワクするわね。」

「そうっスね。六つ子はびっくりっスわ。」

オカーサンと私とで笑う。

こんな事も初めてだ。

硬くなっていた身体が少しずつほぐれていく気分になった。

「ピンポーン」

あ、皆が来た。

/ 47ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp