第10章 六つ子が来た日
やっと土曜日になった。
朝からケータイが鳴っている。
「まつふぃーぬちゃん、おはよー!俺、早起きしたんだよ!すごくない??」
おそ松さん、10時で早いって言ってたもんな。まだ8時なのに、それはすごい。
「おはよーっす。おそ松さんスゲーすね!」
「だろー?まつふぃーぬちゃん家に行けるの嬉しくてさー!」
おそ松さんはいつも素直に感情表現する。羨ましい。
「待ってます」と打ち、おそ松さんの素直さを真似して、
「私も嬉しいっす」と付け加える。
すると、すぐにおそ松さんから返事が来る。
「まじ?!!ちょー嬉しい!!早くまつふぃーぬちゃんに会いたいよー」
ひゃあっと、変な声を出してしまった。
なんだろ、この気分。
おそ松さんにこんな事を言われて・・・なんか、ドキドキすると同時にすごくウキウキする。
今日、おそ松さんとまともに顔合せられるかな。
変な感じ。