• テキストサイズ

優しい気持ち【おそ松さん】

第8章 ひらめき


「あざっす。今日は楽しかったっス。」

「まつふぃーぬちゃん、もう帰っちゃうのー?俺さみしいなあ。」

「サーセン、おそ松さん。親、うるさいんで。」

本当は私も帰りたくない。でも、出掛ける時にオカーサンから「お夕飯には帰ってきてね。」と言われてしまった。オカーサンに無理に笑顔を作られると、すげなくできない。

この間のように、皆が家まで送ってくれる。

「まつふぃーぬちゃん、あそこにおでん屋出てるだろ?あそこ、チビ太ってヤツがやってるんだよ。今度、食べに行こうな!」

「チビ太のおでんはウマイよ!」

「チビ太のおでんはソー・デリシャスだな。」

「カラ松、なんで十四松の台詞そのまま繰り返した?」

「英語に直して言うとか、イッタイよねー。」

「俺はトッティを傷付けたのか!?」

「うるさい、クソ松。」

おでん屋さん一つで、よくもここまで会話が広がるなと感心する。

「あ、まつふぃーぬちゃん家見えてきた。」

「今日楽しかったね!また遊ぼうね!」

「今度は家に泊まりなよー!」

鼻血をたらしながら言われても。想像してることは分かるぜ、兄ちゃん達。

「・・・おばさんと一緒に寝るんなら。」

全員、うなだれる。

「ま、まあ、それはまだ早いな。」

おそ松さんが言うと、全員が「うんうん」と頷く。十四松さんまで同じことを考えてたかと思うと、軽くショックだ。天真爛漫に見えるが、男なんだな・・・。

「送ってもらってあざす。」

「おう!今度はいつ遊ぶ?明日?」

「明日は学校スね。」

「あ、そっか。」

「僕達、迎えに行ってもいいかな?」

「まあ、それはいいっスけど。忙しくないんスか?」

「俺達、社会のクズだから時間だけはあるんだよ・・・。」

一松さん、サーセン。そういう意味で言ったんじゃないス。

「あ、じゃあ、お願いします。」

「やったあ!また明日会おうね!」

「今宵は俺の夢を見てくれよ、まつふぃーぬ。」

カラ松さんは一松さんにバズーカ砲を喰らった。
/ 47ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp