第4章 クリスマスor正月【岳人/長太郎/跡部】
(普通は恥ずかしがって目ぇ逸らすんじゃねぇのか?)
彼女の視線に岳人の方が羞恥心を覚えるが、特に構わず無視して悠鬼の秘部に自身を宛がう。
『んぁ……』
「声抑えろよッ」
『やっ……岳ちゃん激しいから無理ぃ』
「お前なぁ……クッ……」
憎たらしい笑みを見せて拒否する相手に(この野郎)と思うが、ゆっくり自身を挿入すると岳人は狭い膣内に顔を歪ませる。
喰われてしまいそうな程の圧迫感があり、根元まで挿れると既にイキそうになる。
「悠鬼っ……締めてるだろ?」
『ぁあっ……ん……そんな事ないもん』
「少し緩めろっ……んぅ……」
『んァ……感じてる岳ちゃん……可愛ッ……』
「随分余裕だな」
『あぁん!』
悠鬼のナカで達しそうになるのを必死に耐えている岳人を可愛いと言えば、グンと下から強く突かれる。
「マジ声抑えろよっ」
『ん……じゃあ、ちゅーして?』
「……ったく」
悠鬼の我儘に溜息を吐きながらも応えようと、岳人は相手の腰を引き寄せ頬に手を添えると再度口を塞ぐ。
悠鬼が首に腕を絡めて来たのが解ると、熱く激しい口付けを交わしながら腰を揺らし刺激を与える。
『んぁ……ふっ……はァん……』
キスをしながら腰を動かす事で悠鬼の口から洩れる喘ぎ声に興奮を覚えると、自身が更に大きくなるのが自分でもわかる。
布団の外は寒い筈なのに行為をしている間はとても熱く息苦しいが、悠鬼も岳人も口を放さずにいる。
いや、お互いに放したいと思えないのだ。
悠鬼を抱き続けている事で、岳人は途中から下に家族がいる事等どうでも良くなっていた。
悠鬼を感じたい
悠鬼を俺で満たしたい
悠鬼にずっと俺だけを求めていて欲しい
「俺……もうっ」
『やぁ!……イッちゃ……』
互いに果てる瞬間、岳人は自身を引き抜いて悠鬼の腹の上に欲を吐く。
一気に脱力すると相手の上に倒れ、ぎゅっと強く抱き締められる。
『岳ちゃん、明けましておめでとう……今年もよろしくね?』
「あぁ、今年も来年も……ずっとよろしくな」
『それ、プロポーズ?』
「……っ……」
NEXT→鳳