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🌸淡い恋心🌺季節🍁イベント❄️

第2章 バレンタインデー【黄瀬/緑間/青峰】



悠っちは『受け取って?』と、自分が用意していたチョコの箱を開け、一つ摘まむと俺の口元に近付けて来る。

まさか食べさせてくれるとは思って居なかったので、俺は顔を赤く染めて驚いてしまう。
悠っちにそんな可愛い事をされて拒める訳もないので、俺は緊張しながらも彼女の手作りチョコを口に含める。

『……どう?美味しいかな?』

「……っ……旨いっスッ、今まで食べたどのチョコよりも!」

『もう、泣かなくても良いじゃないっ……私も食べちゃおう!』

悠っちが食べさせてくれた事で更に感激した俺は、口を押さえて半泣きしてしまう。

来て良かったぁ!

そして俺が渡したチョコを開け始めた悠っち。
自分で食べようとしてたのを俺が手で制すると、彼女と同じ様に俺も悠っちの口元にチョコを近付ける。

「悠っちも、あ~ん。」

『……っ……ぁ、あ~んッ』

俺に食べさせてくれた時は平然としてたのに、いざ自分がされると恥ずかしがる悠っち。
頬を赤く染めて戸惑っているが、そっと口を開いて食べてくれる。

それがきゅんと俺の鼓動を高鳴らせ、あまりの可愛さに俺は悠っちの唇を奪う。

『んっ……』

「返事、聞かせて下さい」

『私も黄瀬くんが好きよ、大好き』

「俺も悠っちが大好きっス!」

玄関先で俺達は抱き締め合い、互いの唇を重ね合わせた。
甘いチョコの味がして、照れ臭そうに見つめ合いニコッと笑みを見せる。

俺の勝ちっス!
悠っちは誰にも渡さない!








「それはどうかなぁ~」

「えっ?」

「だな、黄瀬なら直ぐに奪えるって」

「何スか!?それ!」

「芸能人は信用出来ねぇよなぁ?見えねぇところで浮気出来るし……」

「ねぇ~?芸能人って直ぐ破局するじゃん」

「黄瀬はチャラいからな、信用出来ないのだよ」

「なっ!?……不吉な事言わないで欲しいっス!悠っちとは絶対別れないっスからね!……」

「チッ……早く別れちゃえば良いのに」

「紫っちには渡さないっス!」

「俺に取られない様に頑張れ~」

(あのバカにした顔がムカつくっ!俺が勝ったのにー!)


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