第5章 Additional happiness……?(黄瀬涼太)
「涼太……今日の主役は、涼太だから、ね」
「う、ん……」
チラリと涼太の様子を窺うと、眉を顰めて快感に抗っている姿が見られた。
このまま、出したいかな。
セックスするのとはまた別に、フェラチオでいくのは、それはそれでとっても気持ちがいいんだって知った。
涼太が一番気持ちいい方法で、いってほしいな……。
いつも、気持ち良くして貰ってばかりだから。
ぴくりと上下する腰が、彼の快感を伝えてくれているようで嬉しい。
体内で燻る熱とは別に、胸の真ん中があったかくなるような満足感だ。
「……ん……待って、くんないスか」
大きな手に制止されて、怒張した屹立から口を離した。
張り詰めたそれは、まるで別の生き物みたいに微かに震えて、硬くて……あんなにも怖かった男性器が、大好きなひとのものだとこんなにも愛しく感じるなんて。
「やめた方が……いい?」
「ううん、めちゃくちゃ気持ちイイんスけど」
不器用な私の愛撫では、あまり気持ち良くなかったのかも……一瞬不安がよぎったけれど、その優しい言葉と、包まれた大きな胸の温かさに、ホッとする。
「やっぱ……みわんナカに入りたい」
「ん……っ」
触れるか触れないかのタッチで背中に触れられて、声が抑えられないほどに感じてしまう。
「涼太……は、それでいいの……?」
「モチロン。ん〜……でもたまには、みわもワガママ言ってくんないっスか……甘えられんのが、一番嬉しいっスわ」
「我儘……?」
たまには、と涼太は言うけれど、いつも我儘を言って困らせてしまっているのに。
甘えてばかりなのに……。
「ワガママ言って欲しいんスけど……みわは、何が欲しい?」
丁寧に丁寧に開かれた私の身体は、いつでも彼を受け入れられる状態だ。
いつも優しくされて、甘やかされて……もうこれ以上、何かを求めるなんて贅沢すぎる。
「オレが主役なんスよね? みわに甘えられたいんスけど」
僅かに濡れたような琥珀色の瞳に見つめられて……我儘なんて言っちゃいけないの、分かっているはずなのに……。
「……ふ、2人目……が、欲しい……な」