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【黒バス:R18】with gratitude

第5章 Additional happiness……?(黄瀬涼太)


「……ごっ、ごめんなさい、変な事言って、あの、今のはなんでもなくて」

涼太の動きが一瞬止まったのを、見逃さなかった。
突然変な事を言って、困らせてしまったんだろう。

「……ほんとに?」

「えっ」

「オレに気ィ遣ってるんじゃなくて?」

「気を……? 違うよ、私が最近考えていただけで……」

涼太は、はにかんだように笑った。
大好きな表情だ。

「オレも……欲しいなって思ってたんスけど……妊娠して、出産するのはみわだからさ……オレが欲しい欲しい言うのも違う気がして」

「そんな風に、考えてくれていたの……?」

涼太は、私の身体の事を心配してくれたんだろう。
長男の出産に立ち会ってくれた時も、私が死んでしまうんじゃないかって青い顔をして、産まれた時には一緒に泣いてくれて……。
優しい、ひとだから。

「涼太……大好き……」

優しく唇が重ねられると、涙が出て来てしまう。
好き、大好き、愛してる……この気持ちが言い表せる言葉が見つからない。

一番深くまで、繋がり合いたい。

「涼太……つけないで、して……」

「……遠慮、しないっスよ」

「うん……、あ……っ」

何も纏うことのない屹立は、グッと蜜口に押し当てられると同時に、抵抗なくするりと呑み込まれていく。

ふたりの間には何も隔てるものがなく、充血し、潤んだ粘膜は彼の全てを取り込もうとしている。

表現し難い悦びに、身体が打ち震える。
いま、涼太と、繋がっている。

「愛してる、みわ」

少し余裕のない、いつもよりも低めの声。
その夜は、子宮の中が全て彼で満たされて、抱き合って少しまたお喋りをして。
暫く余韻に浸ってから、ふたりで長男の眠る布団へと潜り込んだ。



いつか、次の幸せも来てくれるかな。
もしそうだったら嬉しいけれど、目の前の幸せを疎かにしちゃいけない。

大好きなひとたちと一緒に居られる今が、何よりも幸せだ。

これからもたくさんの笑顔を集めていこうね。







Happy Birthday,Ryota♡




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