• テキストサイズ

【黒バス:R18】with gratitude

第3章 Sweets in the rain(紫原敦)


それから、どれだけの時間が経って、どんな事をしたかは殆ど記憶にない。

「みわちん~、起きてる?」

「おっ……起きてる、けどこんなおっきいの……も、むり」

「無理じゃないっしょ? ほら、こんな咥え込んでんのはだーれ」

「あっ!」

敦は、繋がったまま私の両足を掴み、体重をかけた。

こんな体位、した事ない。
足が大きく左右に広げられて、膝は自分の顔の延長線上にあって、更に……結合部が目の前にある。

まるで自分のものではないように感じるそれは、ぱっくりと開いてしっかり根元まで彼を飲み込んでいる。

「みわちん、エッロ~」

「ちょ、恥ずかしい事させてるのは、そっち……あっ」

真上から突かれると、まるで串刺しにされているみたい。
ものすごい光景だ。

「普段ローション使わないと入んない事多いけど~……すげー、トロットロ」

確かに、溢れてるのが目で見て分かる。
こんなに濡れた事、あったかな。

なんか、変……。

「敦……なんか、お腹の奥が」

うまく説明出来ない。
お腹というよりも、子宮の裏側っていうか、なんか奥の方に火を付けられたみたいに、じわじわする。

「ん、イキそ~?」

イク?
でもなんか、ひとりでする時とも、さっきの前戯の時とも違う感覚。

「分かんない……私……っ、セックスでイッた事、ないから」

そう、分からない。
陰核を弄られて……とかはあるけど、繋がってる時に絶頂を迎えた事はなかった。

敦は驚いたように目を見開き、私をじっと覗き込んでくる。

やっぱり、綺麗な瞳。

「はぁ~? 本気で言ってんの~?」

「だって……」

また、恥ずかしい事を暴露してしまった。

セックスは、彼がイク為のものだったもの。
彼が先にイッて、おしまいだったもの。

正直、疲れてる時とかムラムラした時は、自分で済ませちゃう事の方が多かった。
楽だし、気持ちいいし。

だからこんな風に、大事に抱かれた事、ない。


/ 139ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp