第3章 Sweets in the rain(紫原敦)
逞しい身体に、そそり立つ屹立。
見ただけでも分かる……かなりのサイズ。
入るかな……痛いかも……色々な妄想を勝手に始めて、秘部はじくじくと疼き続ける。
長い指が小袋を破り、手慣れた様子で薄膜を装着した。
いよいよ、だ。
大きな手が髪をかき上げて、突然垣間見える知らない表情に、また胸が騒ぐ。
その色気は、一体どこに隠してたのよ。
敦は、覆い被さってくるのと同時に、私の両足を大きく開き、先端を入り口に添えた。
「みわちん」
「……う、ん」
まるで初めての時のように、ドキドキする。
この後何をするかなんてよく知ってる筈なのに、期待と不安が入り乱れて、余裕ゼロだ。
「……いくよ~」
サラサラのグラニュー糖みたいな甘い声が降ってくるのと同時に、彼が入って来た。
「ゔぅ……っ」
思わず漏れる呻き声。
私の膣は、こんなに大きなものを受け入れた事がない。
彼の体格に比例してるんだろうか……まるで、こじ開けられるような強い摩擦感。
「うあ、あっあ」
「せま……」
挿入されただけでこんなに気持ちいいなんて。
あまりの存在感に、少し動かれただけで身を捩る程に感じてしまう。
「あぁっ、あ」
「……痛い~……?」
「いっ、いたく、ない……っ、けど、壊れ、ちゃう」
無理、こんなの続けたら多分これ、裂ける。
子宮を突き破って、お腹から出ちゃうかも。
うん、出る。きっと色んなものが出る。
それくらい、私の中は彼でいっぱいだ。
「壊れないし~」
「あ、ぅあ」
色気もへったくれもない声が、律動に合わせて飛び出ていく。
これを聞いて、萎えたりしないだろうか。
何これ、何これ。
セックス中に頭が真っ白になって、ただただ快感に身を委ねる……なんて、エッチなマンガや官能小説の中だけの事かと思ってた。
まさに今私は、敦に与えられる快感にただ翻弄されている。