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【黒バス:R18】with gratitude

第10章 Change……!?(黄瀬涼太)


「なんか、すげーリアルな夢みたいっスね……」

「そう、だよね、夢だよねこんなの……」

なんか、この間ふたりで観た映画みたいだ。
入れ替わってる!?とか言えばいいんだろうか。

「ま、目が覚めたらまたいつも通りっスよ」

「うん、寝よ」

なんか、変な気分だ。
自分よりデカい個体が横に寝てる。
みわはいつもこんな感じなんだろうか。

「おやすみ、みわ」

「おやすみなさい」

あー……それにしてもマジでダルい。
腰は骨が外れたんじゃないかってくらい軋んでるし、なんか……股の間っていうか、腹ん中っていうか、ジクジクするような違和感もあって。なんだこれ。

感じたことのない不快感を抱きつつも、目を瞑るとすぐに意識が遠のいた。






「……で……」

窓から差し込む光がだいぶ強くなってから、オレ達は再び目を覚ました。

「おはよう……」

オレの目の前にいるのは……やはり、オレの姿をしたみわだった。

「マジ、なんで戻ってないんスか」

「流石にこれは夢じゃないよね……?」

お互い、入れ物の身体をぺたぺたと触ってみる。
感触が自分のそれとそもそも違う。
なんかふわふわ柔らかい。

「中身入れ替わるとか、映画の中の出来事なんスけど」

「寝て起きても夢が醒めてない、なんてことあるのかな……」

「そんなことある!?」

顔の前で開いた手のひらは小さく、細く長い指が連なってる。
夢ではない、と思う。
夢にしては意識がハッキリしすぎている。

一体、オレ達に何が起こっているんだ?


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