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紫の夢

第3章 第一章


何だかんだで客間まで来た。

「今、松寿丸を呼んでくる。少し待っていろ。」

「あぁ」



ミニオクラ…どんなんだろう


暫くすると襖が開き、弘元さんと私と同じくらいの男の子がきた。

「こいつが松寿丸だ。松寿丸、挨拶しろ。」

「松寿丸ぞ。」


凄い簡潔だな


『弥三郎です。』


松寿丸がこっちを見ると、一瞬かたまって

「何故、女装などしておるのだ?」

と聞いてきた。

『ちょっと訳ありで…それより、よく私が男子だと解りましたね。』

「女子にしては体型がちょっとな…」

『聞きました?弘元さん?あなたより松寿丸さんのほうが見る目がありますね(微黒笑)』


「(弥三郎が黒い…)」


「う、五月蝿い!」



「折角だから二人で遊んだらどうだ?」

父上が仲裁に入った。
『そうですね…どうします?松寿丸さん』


「ここは居心地が悪い…行くぞ弥三郎」

『うん。では父上、執務に支障が出る前に帰れる範囲でご自由に。』

「(急に漢字ふえた…)るせぇ…」

「餓鬼に怒られえおるわ」

「父上もぞ。国親殿と戯れるのは良いが執務に支障をきたすで無いぞ。」

「(松寿丸まで…)……」










子供に怒られる父二人
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