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銀魂 - 雪月花 -

第127章 芸事に家柄は関係ない。


開演時間となり、トップバッターを葵咲と尺八奏者、三味線奏者がスタンバイする。


「じゃあお願いします。」


葵咲はコクリと頷いて舞台脇から舞台へと上がる。舞台と言っても、ここは神社内の広場。簡易的に設けられた舞台である。だが元日の神社ということもあって、客席には沢山の人が集まっていた。勿論、真選組の面々も葵咲の登場を待っている。


山崎「あっ!葵咲ちゃん出てきましたよ!」


久しぶりの舞台なのか、過去に箏を弾いていた時も舞台に立った事はなかったのか。そこは定かではないが、葵咲には緊張が見られる。大丈夫か?と心配になる土方達だったが、演奏が始まると周りが見えなくなったように自分達の曲(せかい)へと入り込んだ。


総悟「!」

山崎「えっ、上手っ!」


プロ顔負けの演奏。ただ弾けているだけではない。一音一音を大切に、粒がそろった状態で奏でられていく。
真選組隊士達だけでなく、その場にいる誰もが その世界に飲み込まれた。


近藤「本当に凄いな。なぁ、トシ。」


思わず感嘆の声を漏らす近藤。隣にいる土方へと感想を語ると、土方は姿勢を正して葵咲を見据えた。


(土方:近くにいすぎて全然気付けなかった。こんなに…遠かったんだな。)

近藤「いや、なんで久遠愛と鳳月さとわ みたいになってんの!お前は箏弾かねぇだろ!別の漫画が始まりそうだよ!!」


まるっと愛の台詞を心の中で呟く土方。何故近藤が土方の心の声を聞けたかは置いといて、葵咲の演奏は無事に終わる。会場は拍手喝采に包まれた。
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