第127章 芸事に家柄は関係ない。
ちなみに近藤は自分を含めたダブルデートを目的としていたのは勿論だが、土方と葵咲の関係を気に掛けていたのも事実だ。慰安旅行の後、土方が総悟に宣戦布告を突き付けられた際に、このプランを考え付いた。近藤なりに土方をフォローしようとしていたのだ。自分の恋が実らなくとも、二人が上手くいき、楽しんでくれたのなら それだけで充分だと思っていたのだが…。なんだか癪な気持ちが込み上げてきた。
近藤達の内なる妬みが爆発する。
近藤「良いよねェェェ!リア充さんはァァァァァ!!」
山崎「ホント!羨ましいですゥゥゥゥゥ!!」
近藤「初詣は勿論、真選組隊士全員で行くよなァァァ!?毎年恒例だもんなァァァァァ!?」
山崎「裏切り者は士道不覚悟で切腹ですよねェェェェェ!?」
血走った眼で詰め寄る二人に、土方は宥めるように頷く。
土方「わーった!分かったから!全員で行くって!行きゃ良いんだろ!!だから離れろォォォォォ!!」
承諾した事でようやく土方から離れる近藤と山崎。二人が少し落ち着いた事で、土方は深い溜息を吐きながら頭をガシガシと掻いた。
土方「…ったく。」
その返答を聞いた近藤は、先程の顔とは一変、真剣な表情に切り替える。
近藤「ああ、それからトシ。」
土方「あぁ?んだよ、まだ何かあんのかよ!?」
近藤「これはついさっき入った情報なんだが・・・・。」
先程までの冗談や雑談とは違う。真剣な話。
報告を聞いた土方は大きく目を開く。そして少し考えた後、土方もまた真剣な眼差しで近藤と山崎に言葉を返した。
土方「…このこと、あいつには絶対に言うなよ。」
山崎「えっ!でも…。」
近藤「いや、俺もその方が良いと思ってる。」
あまり納得出来ていない山崎だったが、上司二人がそう言うのなら仕方ない。山崎は頷いた。
山崎「…分かりました。」
土方「・・・・・。」