第125章 好きな人とのデートは上手くいかない。
その後、葵咲達は空中ブランコやバイキング等、様々なアトラクションへと向かうが、その度に葵咲が何かしらの事故(?)に遭う。頭の上にタライが落ちてきたり、犬の糞を踏まされたり、、花壇の水遣りで使われていたホースの水を全身に浴びたりもした。不幸中の幸いと言うべきか、そのお陰で犬の糞は流れ落ちたが。
葵咲がそのような事故に巻き込まれたのは勿論、総悟達と九兵衛達の力が拮抗していたから。土方へと仕掛けられた攻撃を九兵衛達が防ごうとする度、その矛先は葵咲へと向かったのである。
どうにも思いどおりにいかない状況に、どちらも歯噛みしていた。
猿飛「あいつら、なかなかしぶといわね。」
総悟「チィッ。あの女どもの邪魔さえなけりゃ…!」
九兵衛「次こそちゃんと守らねば、葵咲ちゃんの印象がどんどん悪くなってしまうぞ。」
次はどんな攻撃を仕掛けてやろうか、思案する総悟に一郎兵衛は呆れた顔で溜息を吐く。
一郎「なぁおい。もうそのへんにしとけよ。このままじゃ葵咲が本気で大怪我しちまうだろ。」
総悟「これでどうだァァァァァ!!」
そう言って総悟が土方の方へと投げ付けたのは、バナナの皮。
一郎「もうヤケクソじゃねーかァァァァァ!!」
そのツッコミに対し、総悟はいつもどおりの冷静な表情を取り戻して返答する。
総悟「焼いてねぇただの糞はさっき投げたぜぃ。」
一郎「そういう意味じゃねーよ!つーかバナナの皮って!昭和か!!あんなもんでこけねぇだ…」
バナナの皮で転ぶ奴を見た事がない。そんな古典的なギャグのような展開は起こらないだろうと思っていたのだが…。
一郎兵衛が言い終わるよりも先に、葵咲がすってんころりん、ズッコケた。
一郎「こけるんかーーーい!」
近藤「葵咲ァァァァァ!!」
思わず近藤も叫んでしまう。