第125章 好きな人とのデートは上手くいかない。
葵咲「わぁ♪いっただっきまーす!」
土方「あんだけ気分悪くなったってのに、よくそんなもん食えるな。」
葵咲「…ハンバーグに大量のマヨネーズ掛けてる土方さん(ひと)に言われたくないんだけど…。」
葵咲が頼んだのはエビフライ。揚げ物である。酔った後に食べて胸が悪くならないのか、そう尋ねる土方の意見も分からんではないが、もっと胸焼けしそうな物を食べてる奴に言う権利はないだろう。これには葵咲が普通に反論したのだった。
と、ここで先程の計画どおり、総悟が何処からか調達してきた訓練済みの鳩を飛ばす。が、それには九兵衛達がいち早く気付いた。
九兵衛「ん?あれは…。」
猿飛「あの鳩、絶対怪しいわね。」
すかさず猿飛が鳩に向かってクナイを投げる。驚いた鳩は慌ててクナイを避けた。そして避けた事で鳩の糞は葵咲のエビフライの上へと落ちてしまった。
葵咲「ああああぁぁぁぁっ!!」
土方「・・・・・。」
まだ一口も食べていない。隣で半泣きになっている葵咲を不憫に思った土方は、自分の頼んだハンバーグを半分に切って差し出す。
土方「ほら、俺の半分やるよ。」
葵咲「いやでもマヨネーズ…。」
土方「ハンバーグ(これ)だったら、ちょっとぐらい付いてても食えるだろ。」
そう言って土方は掛けたマヨネーズを自分が食べる半分の方へと避けてくれる。まぁハンバーグなら多少マヨネーズが付いてても普通に食べれる。今から別の物を注文すれば三人を待たせる事になってしまって申し訳ない。葵咲は土方の行為に甘える事にした。
二人のやり取りを目の前で見ていた妙は、これをチャンスと言わんばかりに割って入る。
妙「そのハンバーグ、土方さんが葵咲ちゃんに食べさせてあげたらどうです?『あーん。』って。」
葵咲・土方「えっ!?」
妙「二人は恋人同士になったんでしょう?それぐらい普通よ?」
葵咲「恋人同士なら、人前でも『あーん。』は普通…!?」