第125章 好きな人とのデートは上手くいかない。
葵咲が厠から戻り、一番に声を掛けたのは近藤だった。
近藤「葵咲、大丈夫か?」
葵咲「うん。もう大丈夫。顔洗ったらスッキリしたし、逆に良かったのかも。」
傍から見れば部下を心配する優しい局長。だがそれは罪悪感から来るもの。内心救われた気持ちになったのは近藤の方だった。
そんな近藤はさておき、結局フロートを飲めず仕舞いの葵咲を気遣い、妙は昼食を提案する。
妙「ひとまず、休憩がてらお昼にしましょうか。」
近藤「時間的にもちょうど良いですね。」
ここでまたもや総悟から次なる指示が近藤に入る。
総悟「近藤さん、昼食は洋食レストランのテラス席にしてくだせぇ。」
近藤「テラス席!?大晦日だぞ!!」
このクソ寒い時期に何言ってるんだ、そう言おうとする近藤よりも先に総悟が理由を述べる。
総悟「テラス席って言っても透明なビニールシートの風除けがあって炬燵付きのテーブルになってやす。勿論暖房も完備でさぁ。そこは喫煙OKなので土方さんへの配慮って言やぁ問題ありやせん。」
近藤「そこでどうするつもりだ?」
総悟「飼い慣らされた伝書鳩を使って土方さんの頭に糞を落とさせやす。」
近藤「…ま、まぁ分かった。」
それなら大した問題にはならないだろう。その判断から近藤は上手く妙達を誘導し、レストランへと入った。
葵咲「最近のレストランって考えてるね。これならテラス席も無駄にならないね。」
妙「そうね。外の景色も見れるし、店内より良いかもしれないわね。」
妙からも高評価を得られて近藤は内心ガッツポーズ。四人はそれぞれ好きな物を注文して待つ。そうして運ばれてきた料理。四人分揃ったところで手を合わせて食事を始めた。