第124章 恋のキューピッドも自分の事が一番大事。
コーヒーカップへと向かう四人。その道中、葵咲は考える。
(葵咲:近藤さんにチャンスを、とは言ったものの…。流石に嫌がる妙ちゃんと近藤さんを二人で乗せるわけにはいかないよね…。)
そうして辿り着いたコーヒーカップ。思案の末、葵咲が出した答えは…
葵咲「四人で一緒に乗ろっか。」
これしかない。
これなら妙に嫌な思いはさせないし、近藤を裏切るわけでもない。だがそれを聞いた妙は首を横に振る。
妙「そんなに混雑してないし、二人ずつでいいんじゃない?」
葵咲「あ、じゃあ私と妙ちゃんで…。」
妙「何言ってるの。葵咲ちゃんは土方さんとよ。」
葵咲「えっ!?でも…。」
―― チラリ。
近藤の方を見やる葵咲。嬉しい申し出ではあるが、妙はしんどいのでは?
もしや葵咲(じぶん)が土方と付き合う事になったと話した事で、妙に気を遣わせてしまっているのではないか、そんな申し訳なさが込み上げる。
だが妙は笑顔のまま答えた。
妙「私の事はいいから。B’zのチケット用意してくれたのって近藤さんでしょう?それぐらいのお礼はしないと。」
葵咲「!」
それだけ妙はB'zのカウントダウンライブチケットを喜んでくれているのか。そう思うと肩の荷が下りた。それには葵咲も笑顔で承諾する。
葵咲「そっか、分かった。」