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銀魂 - 雪月花 -

第124章 恋のキューピッドも自分の事が一番大事。


昨晩、大江戸遊園地の近くで仕事があった一郎兵衛。仕事終わりにそのまま飲みに行き、飲み明かしたらしい。
そうして今朝、華月座への帰り道にて葵咲達を見付けた。


(一郎:ん?あれは…葵咲とお妙。)

一郎『葵…』


いつもの気さくなノリで声を掛けようとする一郎兵衛を、背後から口を塞いで引き止めたのが総悟だった。


一郎『!? ちょ、何…っ!』

総悟『しーーーっ。』


思わず声を上げようとする一郎兵衛に、総悟は口元に人差し指を立てて制する。


一郎『あれ?アンタ確か真選組の…。』


顔見知りという程ではないが、何度か遭遇している。葵咲と銀時が入れ替わった時や仙望郷での肝試し、それらの出来事でお互いが葵咲を想っている事は知っていた。
一郎兵衛がきょとんとしていると、総悟は特に名乗りもせずにいきなり本題へと入る。


総悟『アンタも葵咲の事が好きなんだろぃ?』

一郎『!』

総悟『このままじゃ、前髪V字の腐れ犬の餌ヤローに持ってかれちまう、ここは共闘といかねぇかぃ。』


犬の餌云々は知らないが、前髪V字で誰の事か分かった。そしてそれが葵咲の上司であり、真選組の副長であるという事も。それに対して一郎兵衛は指摘する。


一郎『ひでぇ言いようだなオイ。確かアンタの上司だったよな?』

総悟『あんなの上司と思った事はねぇやぃ。』

一郎『大丈夫か真選組。で?共闘って何の話だ?』


真選組という組織に一抹の不安を感じたが、一郎兵衛(じぶん)には関係ない、そう思ってその件は流し、総悟に連れられてこの場へと訪れたのだった。
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